拘束お姫様 *番外編開始
「・・・・あたしは」
神様、奴隷である あたしの最後の願いを、どうか叶えてください。
この想いが報われてほしいなどとは、願わない。
ただ一度だけでいいから、
「・・・・王子様の事を、好きになってしまいました」
彼に あたしの想いを知ってもらいたい。
「・・・・」
あなたが黙りこむのは、きっと呆れているからなのでしょう。
奴隷ごときが 王子に恋をするなんて、許されないのだから。
それを一番理解しているのは、あたし(奴隷)。
「・・・・・ごめんなさい」
だからちゃんと、謝るの。
想いを伝えれば、それで良い。 あたしの願いは、叶えられた。
そして、次にあたしがするべき事は、この想いを 消すことだけ。