拘束お姫様 *番外編開始



王子様の事が知りたいと、そしてあなた様に想いを寄せていると言ってしまったのは、熱のせいなのかもしれない。


けれど、何故か 今言っておかなければいけないと思った。

言ってしまえば、捨てられるかもしれないのに。


( お前なんて、誰からも愛されない )


お姉様(彼女)が言っていた事を、今でもはっきりと覚えている。

この想いさえ伝えなければ、“同情”として 王子様は昨日までのように、傍に居てくれる。


けれど彼に同情されるのは、離れる事よりも、ずっと悲しい。


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