拘束お姫様 *番外編開始
「王子の名前も、知っているの?」
「は、はい」
すると、しばらく王妃は黙りこんだ。
そんな彼女に、シンデレラは困惑するばかり。
やっぱり、あたしが奴隷だから……。
クロード様には相応しくない存在、だと思われているのかもしれない。
「ねぇ、シンデレラ」
その柔らかい声に、おそるおそる彼女は顔を上げる。
「――――――」
王妃の口からでた言葉に、シンデレラは目を見開けた。
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