拘束お姫様 *番外編開始
「どうしたらいいんだ………」
これ以上僕のせいで彼女が悲しむのは、嫌だ。
けれど、僕の傍に居てほしい。
「王子さま……?」
いつもとは様子の違うクロードに、シンデレラはすぐに気付いた。
彼はきっと、何かに対しての不安を抱いている。
何故だかは分からないけれど、彼女はそう感じた。
少しでもその不安を和らげてあげたかった。
だから、
「王子様、あたし、王妃さまと会いました」
彼女のことを口に出したのに。
まさかこれが裏目に出るなんて、思わなかった。