拘束お姫様 *番外編開始
シンデレラを離し、クロードは彼女に触れるだけのキスをする。
それはまるで、これでお別れだ、とでも言うかのように。
「や、です……。クロード様っ……」
そんなか細い声も儚く、彼はシンデレラを一人置いて、そのまま部屋を出て行った。
力なく彼女はその場に座り込み、涙はとめどなく、頬を伝って零れ落ちる。
もう、一人になりたくない。
あぁ、神様。
あたしは何か悪い事でもしたのでしょうか。
どうして、愛しい人ばかりが、去って行ってしまうの。