拘束お姫様 *番外編開始
♯ 2
広いホールに、美しく輝くシャンデリア。
その光に反射するように 煌めく宝石を身に付けた、たくさんの貴族達。
「これが、舞踏会・・・・」
此処に居る全ての者が 踊っていた。
奏でられる音楽とともに ゆっくりと。
しかし ほとんどの女性達が、相手の男性に見向きもせず、ただ熱い視線を ある一点に向けていた。
「あれが、王子様・・・・」
それはまるで 全ての者を見惚れさすかのような、容貌。
以前 アリシャスが言っていたことと同じように、彼はとても美男であり、魅力的な者だった。