拘束お姫様 *番外編開始
♯ 2
*
瞼を開ければ、明るい部屋が目に入る。
そして彼の胸の中で、気持ち良さそうに シンデレラが眠っていた。
そっ、と彼女の頬に触れる。
彼女の温もりすらが、愛しい。
「ほんと、僕は君に溺れてるよ」
君なしでは、もう生きていけない。
それほど 彼女は必要な存在。
「ん……」
ゆっくりと、シンデレラは瞼を開ける。
「おはようございます、クロード様」
まだ少し寝ぼけているのか、彼女の口調はふにゃっとしていた。
そんな彼女が愛しくて、ついキスをしてしまう。 といっても、額なのだが。
けれどシンデレラの顔は、赤くなっていた。