拘束お姫様 *番外編開始



少し先に、国王と王妃は座っていた。


「……何のようだ」

王はクロードの隣にいるシンデレラを見て、目を細めた。


「先日、父上が言った言葉に、僕は同意できません」

「戯(たわ)けたことを言うな。 一時の愛に惑わされれば、お前はろくな王になれやしない」


「一時の愛などではありません。 僕は永遠に、彼女を愛します」


刹那、二人の間に 火花が散った。


「私の言う事が聞けないというのか」


「……そうです」


「お前に奴隷は相応しくない」


「以前も言いましたが、奴隷など関係ありません」


< 177 / 208 >

この作品をシェア

pagetop