拘束お姫様 *番外編開始
眠気のあまり瞼を半分ほど降ろした、その時、ガチャ、と扉が開かれた。
中に入ってきた一人の者は、シンデレラのもとへ近づく。
「シンデレラ」
久々に聞いた、柔らかい、その声。
頬に、彼の手の温もりを感じる。
あぁ、よかった。
クロード様の姿を、見る事が出来た……。
安心したせいか、一気に瞼が重くなる。
「おやすみ、シンデレラ。良い夢を――」
その言葉と、額に口付けをされたのを最後に、彼女は深い眠りへと落ちた。