拘束お姫様 *番外編開始
「綺麗なドレスですね」
しかし周りの女性と比べてみれば、彼女は質素なものだった。
他の者はみな、宝石で己を着飾り 目立たせている。
「他の方の方が、お綺麗です」
そう言って さっさと彼から離れようとした彼女だったが、
「へぇ・・・・」
刹那 彼を取り巻く雰囲気が、変わった。
チラリ、と周りの踊っている貴族達を見つめた。それはとても、冷たい瞳で。
「し、失礼します」
はやく、離れなければ。
彼女の本能が そう警告する。