拘束お姫様 *番外編開始




「シンデレラ……」

0時を知らせる鐘の音が鳴り終わっても、彼女は戻って来なかった。

それは、自分でも半ば分かり切っていた事なのに。


「君は、あの偽りを被ったアイツに、心を惹かれたというのかい」


ギリッと歯を噛みしめ、そして魔法使いは ゆっくりとその大きな扉を開け、お城の中へ入っていった。



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