拘束お姫様 *番外編開始
「ちょっと! 今なんて言ったの!!」
聞こえていないと思っていたはずが、儚くも 彼女の耳に届いていた。
「申し訳ございません、お姉様」
謝っても 彼女の表情(カオ)は怒ったまま。
「お前みたいな汚い奴は もっと汚れておけばいいのよ!!」
刹那、少女の体はずぶ濡れになる。
「ふふ、とても良く似合っていること」
それは、廊下を掃除するのに使っていた、汚れた水。
「・・・・・ありがとうございます」
そう言うのすらも 慣れてしまった。