拘束お姫様 *番外編開始



「お前、もしかして…」


「あぁ、その硝子のくつの子は、僕が貰ったから」

「・・・・・・・無理やりか」


無意識に 彼の声は低くなっていた。
そんな魔法使いの様子に、王子はまた 笑う。


「あぁ、そういうことか。 お前が言うその“少女”を此処へ連れてきたのは、ウィズ、お前か」


「・・・・・あの子を、どうするつもりだ」

すると 王子は冷たく微笑む。


「さぁ、どうしようか」


刹那、ウィズはギロリと彼を睨み付ける。



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