拘束お姫様 *番外編開始
「 ガイル」
「――分かりました」
すると一歩 ガイルが前へ出る。
「残念ですが、それは出来ません」
「ど、どうしてですの!!」
「あなた方には、シンデレラ様との縁を切って頂きたいのです」
その言葉に 二人は目を見開けて 声もでないほど、驚いている様子だ。
「む、娘なのですよ!?」
「・・・そもそも、シンデレラ様とあなた方は 血は繋がっていないんですよね?」
「そ、それでも、幼かったあの子を今まで育ててあげたのは、この私ですわよ! 可愛がってきた娘同然の子を、簡単に渡す訳にはいきません!!」
その大きな声に、王子はまた 鼻で笑った。