拘束お姫様 *番外編開始
*
公務を終わらせ、彼がお城へ戻って来た時には、 空はすでに茜色に染められていた。
部屋に、シンデレラの姿は見当たらない。
庭にでも行っているのだろうと思った矢先、
「お姫様、私達がします!! ですので、お姫様はどうか―――、あ、お姫様!!」
メイドの焦っている声が、少し先から聞こえてくる。
声のする方に言ってみれば、
「お姫様っ、お洋服が汚れてしまいますわ!!」
大きな荷物を持ったシンデレラが 目に入った。