拘束お姫様 *番外編開始





公務を終わらせ、彼がお城へ戻って来た時には、 空はすでに茜色に染められていた。


部屋に、シンデレラの姿は見当たらない。


庭にでも行っているのだろうと思った矢先、


「お姫様、私達がします!! ですので、お姫様はどうか―――、あ、お姫様!!」


メイドの焦っている声が、少し先から聞こえてくる。

声のする方に言ってみれば、


「お姫様っ、お洋服が汚れてしまいますわ!!」


大きな荷物を持ったシンデレラが 目に入った。




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