拘束お姫様 *番外編開始
「少しだけの、我慢だから」
その声はあまりに小さすぎて、
「 ? 何か、言いましたか?」
彼女には、届かなかった。
「いや、何も」
そう言って、彼はシンデレラを抱き締める。
「っ、な、なんですか」
こういう経験がない彼女にとって、ただ抱き締められる事ですら、鼓動が速くなる。
「・・・・・・君は、僕のものだ」
例え、いつか君を手放さなければいけないと、分かっていても、 君を手放す その時まで―――――