拘束お姫様 *番外編開始
彼に抱き締められて、どれほどの時間が経ったのだろう。
冷えてしまった体は、もうずいぶんと温かくなっていた。
そのせいか、次第に眠気が襲ってくる。
ずっと、ジッとしていた彼女は、トン、と顔を彼の胸元に置く。
「・・・シンデレラ?」
その事に少し驚いて、彼女の顔を覗き込むと 目がとろんとしていて、今にも寝そうな様子だった。
「あ、すいませ・・・」
彼女はすぐにもたれていた顔を放し、軽く目を擦る。