拘束お姫様 *番外編開始
「今日も、出掛けるのですか」
ベッドに入ったのは 彼女一人だけ。
「あぁ、そうだよ」
「何処に 行かれるのですか? 外は、真夜中なのに―――」
「アンタには関係のない事だ」
その声は、先ほどとは違い とても冷たい物だった。
「ッ・・・・・」
彼女は、どうしてもその冷たい彼の声が、恐かった。
「アンタは、僕に干渉して来なくていい」
それは、「してくるな」という命令形に聞こえるものでもあった。
決して 相手に反論を出来させないような、冷たい瞳をして。