拘束お姫様 *番外編開始
「すい、ません・・・・」
危うく、自分の立場を忘れるところだった。
彼女は 彼の事を深く知ってもいい身分ではない。
なのに、この環境に慣れてきているのが原因で、つい それを忘れてしまっていた。
「ごめん、なさい」
何度も 小さな声で、彼女は謝り続ける。
そうだ。 あたしは彼の傍に居ていい存在ではない。
そんなあたしが、彼の事を知ろうだなんて・・・・・。
王子様にとっては いい迷惑だ。