拘束お姫様 *番外編開始
♯ 3
*
静まり返った中、あまり音を立てないように 彼はその扉を開ける。
「やぁ、ずいぶんと遅いお帰りだね、王子さま」
そこには、予想のしていなかった者がいた。
「何故、お前がここに居る」
「シンデレラの様子を見に来たのさ」
王子は眉を寄せて、ジッとウィズを見る。
「王子の務めっていうのは、こんな時間までかかるものなのかい」
時計の針は、3時を過ぎている。
魔法使いは微笑んでいたが、目は笑っていなかった。
「お前には関係のないことだ」
刹那、ウィズは鋭く彼を睨みつけた。