拘束お姫様 *番外編開始
♯ 2
「さぁ、話し合いましょうか Mrs.アルフィディル」
その頬笑みは 先ほどよりも冷たさを増していた。
「僕の許可もなしに、彼女に会うなんて 許されない事ですよ」
笑顔で けれどジワジワと、彼は二人を脅していく。
「む、娘に会いに来て、 何が悪いんですの?」
母親は、あくまでも冷静を装っていた。
「そんな綺麗事、もう言わなくて結構」
「なっ・・・・・」
「貴方達がシンデレラに手を上げていることぐらい、承知の事さ」
その言葉に、二人は口を閉ざした。
しばらく間を置いて、再び 義理の母が喋り出す。
「シンデレラが、そう言ったのですか。 けれどあの子の言っている事は、嘘ですわ。 娘に手を上げるなんて、滅相もないです」
未だ本当の事を言わない彼女に、王子はうんざりとしていた。