プリンな彼女
「あっ、わたしも手伝います」
横であたし達の会話を聞いていた真紀ちゃんが、消え入りそうな声で言う。
「まぁ、焼肉食べ放題で手を打つわよ」
「はぁ?なんでそこで、焼肉食べ放題が出てくるんだよ」
「あら、美人二人に手伝わせるんだものこれくらい安いものよね~。真紀ちゃん」
あたしが真紀ちゃんに視線を向けると、大きな目を思いっきり見開いてブルブルと首を横に振っている。
「わかったよ。焼肉でもなんでも奢ってやるから、頼むよ」
半ばヤケになっている稲葉が、可笑しかった。
「ほんと?やった。絶対だからね。それじゃあ、真紀ちゃん」
「はいっ」
「まず、最新のバ─ジョンの紙ベ─スをくれる?」
「はい。これです」
「新規で作り直さないといけない部分はどこ?」
「えっと、35頁から後が全部です」
───ほとんどが、グラフや表かあ。
これは、かなり時間がかかりそうね。
どこかにこれと同じようなものは、使われていないのかしら?
パラパラと前の頁をめくってみると、運よく半分くらい似たものがあった。
これは、使えそうね。
「あの…すみません。わたしが、デ─タを壊してしまったせいで…」
真紀ちゃんが感極まって、とうとう泣き出してしまった。
「大丈夫、なんとかなるから。心配しなくても稲葉もいるし、なんたってこのあたしがついてるんだもの。それに、真紀ちゃんのせいだけじゃないからね。ほら、泣かない、せっかくの可愛い顔が台無しじゃない」
そっと真紀ちゃんを自分の方に抱き寄せて、背中をポンポンと叩く。
あたしには妹はいないけど、いたらこんな感じなのかな。
横であたし達の会話を聞いていた真紀ちゃんが、消え入りそうな声で言う。
「まぁ、焼肉食べ放題で手を打つわよ」
「はぁ?なんでそこで、焼肉食べ放題が出てくるんだよ」
「あら、美人二人に手伝わせるんだものこれくらい安いものよね~。真紀ちゃん」
あたしが真紀ちゃんに視線を向けると、大きな目を思いっきり見開いてブルブルと首を横に振っている。
「わかったよ。焼肉でもなんでも奢ってやるから、頼むよ」
半ばヤケになっている稲葉が、可笑しかった。
「ほんと?やった。絶対だからね。それじゃあ、真紀ちゃん」
「はいっ」
「まず、最新のバ─ジョンの紙ベ─スをくれる?」
「はい。これです」
「新規で作り直さないといけない部分はどこ?」
「えっと、35頁から後が全部です」
───ほとんどが、グラフや表かあ。
これは、かなり時間がかかりそうね。
どこかにこれと同じようなものは、使われていないのかしら?
パラパラと前の頁をめくってみると、運よく半分くらい似たものがあった。
これは、使えそうね。
「あの…すみません。わたしが、デ─タを壊してしまったせいで…」
真紀ちゃんが感極まって、とうとう泣き出してしまった。
「大丈夫、なんとかなるから。心配しなくても稲葉もいるし、なんたってこのあたしがついてるんだもの。それに、真紀ちゃんのせいだけじゃないからね。ほら、泣かない、せっかくの可愛い顔が台無しじゃない」
そっと真紀ちゃんを自分の方に抱き寄せて、背中をポンポンと叩く。
あたしには妹はいないけど、いたらこんな感じなのかな。