短篇集←仮タイトルです;;
好きの2文字が言えなくて
「ヤッパリ羽流那はバカだなぁ。」
「なっ!!バカバカうるさい!!!拓斗。」
あぁ、どうして可愛いことが言えないんだろう。
【えへっ】って可愛く言えれば拓斗は振り向いてくれるかな?
拓斗と私、羽流那は幼馴染。同じ高校に通ってるの。
私は拓斗が小学校低学年の時からずっと好き。
でも、「好き」この2文字がどうしても言えないの。
幼馴染というレッテルが私を邪魔する。
バレンタインの時意を決して告白をしようとしたけれど容姿完璧、スポーツ万能の拓斗はヤッパリモテるわけで
「羽流那!羽流那って拓斗君と幼馴染なんでしょ!?これ、渡してくれない?」
そういって私の前に出されたハートのかわいらしい包装紙。嫌なんて言えるはずもなく
「えーあんなバカな拓斗のどこがいいの???今度教えてね!!あっこれ渡しておくね^^」
そして自分のチョコは渡さない。毎年そう。
でも・・・・・・・
でも・・・・・・・
今年は何があっても渡そう。友達からのお願いは断れなくても一緒でいいから渡そう。