恋笑
遅刻×出会い!?
よっしゃあーっ!

前日大激戦の末ラスボスを倒した私はテンションMAXで制服を着込み、鏡の前に立った

「今日から夢の高校生活のスタートよーっ!!」

そうだ私、今日から高校生なんだ!!
あこがれの凌先輩と同じ学校に行きたくて血のにじむ努力をしたじゃんっ!!

―いや~楽しみっ!!
「早く7時半にならないかなー」
登校の時間が待ち遠しくてさっきから何度も時計を見ている

―時計の表示は6じ24分―

「まだ6半かあー
 さっきから1分くらいしかたってないじゃーん…
 ってえっっ!!?
 制服着たりしてたのに全然時間がたってない
 ってか時計止まってる?」
 
ケータイを開くと
―7時54分―

やばい…やばいやばいやばいー!!
矢ー場ー意ーッ!!!!
初日に遅刻とかありえないしっ!!

「なんでママ起こしてくれないのーっ!!」

家を飛び出しチャリンコを懸命にこぐ!
ひたすらこぐ!!

―最悪だー
 やっぱ高校生っていったら清楚に歩いて登校したかったー
 まあいい!!
 こうなったら絶対間にあわせてやる!!

そう意気込んでいると前に同じ制服を着た男の子がでてきた

「ちょっと!!
 おにーさん!!
 どけてーっ!!!」

って叫んだけど、急に避けられる訳ないですよねー
もちろん電柱にぶつかりましたよ、私が

「くそー
 いてーじゃねーかこのヤロー」
電柱さんが悪いわけじゃないのに逆ギレしてみる

「お前さー
 何で物にキレてんだよ笑
 ばかじゃーん」

―はいー?
 とゆーか何ですかその上から目線っ!!
 うざーいっ!!

「あはは笑
 とゆーよりおにーさん・・
 えーっと・・山本さん遅刻じゃないんですかー?
 って遅刻っ!!?」

―やばい!!!
 私、遅刻してたんだった!!

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