迷姫−戦国時代
団子屋を後にして美羽は釈然としない顔で進んでいた。どうにも先程からあの人の言葉が気掛かりである
あの人は私に何て言ったのだろう
あの言葉は気のせいではない
確かにああ言ったのだ
だとしたら私は枇杷の国に入る事が出来ないのかもしれない
あぁこうしている今もあの人の言葉が残像として耳に残っている
「あの国にはくれぐれも気をつけるんだよ。なんせよそ者を快く思ってないからね。特に・・・・・・
神の加護を受け持つ人間はね」
彼女は一体何者なの
何故分かったのかしら
私にはまだ分からなかった
団子屋の言葉の意味が