迷姫−戦国時代
「父上、連れて参りました」
部屋の奥から「入りなさい」と呼ばれ襖をあけ中へと入った
部屋の中央に座っているのは優しそうな顔をした我が父様
桜美 武則(たけのり)
がこちらに微笑んでいた
兄様の隣に私も腰を下ろし父様と向き合う様に座った
父様が此処に呼ぶ時は大抵はいるはずの家臣の人達が誰もいないのに少し驚きながら父様を見た
「今日はそなた達に大事な話をするために此処に呼んだんじゃ」
さっきまで微笑んでいた顔が一辺、真面目な表情へとなっていた
「我が国、千紫(せんし)は小さな国じゃ。それゆえに何時他国から攻められても可笑しくない所なのじゃ。ましてや今は戦国乱世、二人もそれは分かっておるな?」
「「はい」」
「そしてこれから桜美家を支える次期桜美家の当主は秋影へと決まった」
「兄様おめでとうございます!」
ニッコリと笑て兄様も「ありがとう」と微笑んで頭を撫でてくれた
「二人にはまだ話ては無かったのじゃが、次期当主が決まればそれなりの事をしてもらう。まずは秋影の許嫁じゃ」
「父上、それはまだ早いのでは・・・」
「フム、だがもうそれなりに他国から来ているのじゃ・・・」
「僕まだ十になったばかりなのですが」
「儂もそれぐらいの年頃でそなた達の母と決まったのだがな」
兄様と父様の会話を聞いていてふと思った
私今凄くこの場に関係無いのではないでしょうか・・・
部屋の奥から「入りなさい」と呼ばれ襖をあけ中へと入った
部屋の中央に座っているのは優しそうな顔をした我が父様
桜美 武則(たけのり)
がこちらに微笑んでいた
兄様の隣に私も腰を下ろし父様と向き合う様に座った
父様が此処に呼ぶ時は大抵はいるはずの家臣の人達が誰もいないのに少し驚きながら父様を見た
「今日はそなた達に大事な話をするために此処に呼んだんじゃ」
さっきまで微笑んでいた顔が一辺、真面目な表情へとなっていた
「我が国、千紫(せんし)は小さな国じゃ。それゆえに何時他国から攻められても可笑しくない所なのじゃ。ましてや今は戦国乱世、二人もそれは分かっておるな?」
「「はい」」
「そしてこれから桜美家を支える次期桜美家の当主は秋影へと決まった」
「兄様おめでとうございます!」
ニッコリと笑て兄様も「ありがとう」と微笑んで頭を撫でてくれた
「二人にはまだ話ては無かったのじゃが、次期当主が決まればそれなりの事をしてもらう。まずは秋影の許嫁じゃ」
「父上、それはまだ早いのでは・・・」
「フム、だがもうそれなりに他国から来ているのじゃ・・・」
「僕まだ十になったばかりなのですが」
「儂もそれぐらいの年頃でそなた達の母と決まったのだがな」
兄様と父様の会話を聞いていてふと思った
私今凄くこの場に関係無いのではないでしょうか・・・