迷姫−戦国時代
必要最低限の物を風呂敷に包み美羽は玄関の前に立ち止まっていた






此処を出ると私はもう由利では無く桜美 美羽として生きなければいけない・・・

私を守って下さった皆さんに何と伝えれば

でも私は


目を開き前を見据え


今前へ・・・

表へと出ます

桜美 美羽として

誇りを持ち



美羽はゆっくりと歩きだした

その時の顔は



ほんのり目に涙を浮かべていたがそれでも彼女の姿は凛として美しく凛々しかったのである

















ただいま皆さん
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