迷姫−戦国時代
「貴女は・・・?」
「わたくしは貴女と同じ名前の美羽です。」
「貴女も何故此処に・・・?」
「それはわたくしがもう一人のわたくし、つまり貴方様を此処に連れて来たのでこざいます」
「何故私を?!」
もう一人の私は私の手を優しく握り
「わたくしの変わりに生まれて、生きて、幸せになって下さいませ」
彼女の顔は真剣な眼差しだった
「生まれてって・・・」
「はい、わたくしはもう時期命が尽きます。それにこの間々だと御母様もわたくしと共に命を絶ってしまいます、ですがもう一人のわたくし、つまり貴女様はまだ生きられます!!貴女様の意識はまだ生きていますのです!!」
「意識って事は身体は、身体はどうなっているの?!」
もう一人の私は顔を下に向け
「・・・・残念ながら身体はもう録に動く事も、・・・目覚める事もありませんわ」
その言葉を聞いた私は一瞬視界が真っ暗闇へとなった
「わたくしは意識が死にますが身体は死んでません。ですからわたくしの代わりに貴女様が生きて下さいませ・・・貴女様は・・・まだ、死ぬ運命では無いのですわ」
彼女の言葉を聞いて私は何故此処に来たのか今理解した
「貴女と私は・・・生きたいって強い思いが共鳴して此処に来たんですね・・・」
「わたくしは貴女様に身体を、貴女様はわたくしに希望を・・・!
貴女様の本当の言葉をわたくしに聞かせて下さいませ」
私の本当の言葉・・・
(死にたくない
死にたくない!!)
目からまた涙が出て来て
「・・・・・・っ!!
い・・・・・・・い
・・・きたい・・・
生きたい!!」
それを聞いた後のもう一人の私はニコリと微笑んで
「どうか、この桜美 美羽の代わりに幸せに、幸せに生きて下さいませ、もう一人のわたくし、桜美 美羽さん・・・」
「貴女の分まで幸せになります、絶対に!!」
言い終わるのと同時に真っ白だった世界の景色が一辺した