迷姫−戦国時代
「・・・此処は?」

隣にいるもう一人の私に尋ねてみた

「此処は神の使い様がいらっしゃいます所ですわ。今からわたくし達の意識を替えるのです」

「凄いですね、もう一人の私・・・何でそんな事が出来るの?」

「これはわたくし一人だけの力で出来た事ではありませんわ、わたくしの世界の御母様が手伝って下さいましたの」

「凄いんですね」

「はい、強いていうなら“強い思い”により出来た事なのですわ」

「会話の途中、失礼だけど良いかな?」

目の前に現れたのは教会とかで背中に羽が生えてる天使だと思ったのだけれども、羽は生えてはいなかったけれども、何処か神秘的な感じの男性が目の前に現れた

「さっきの会話は全て見てたから君達が今から何をしたいのかはもう分かっている。後はするだけなんだが他に名残とか無いか?」」

さっきからずっと気になっていた事を私は決心して
「あの、私の世界で・・・・・私の・・・“遺体”はきちんと家族の所に戻りましたか?・・・」

「安心しなさい、君の身体はきちんと御家族の所に戻っているよ」

「・・・良かった」

「美羽さん」

二人がお互いに向かい合い

「わたくしの家族を、わたくしの代わりによろしくお願いしますわ」

「はい・・・」
真っすぐに相手の目を見つめ合い

「もう一人の私、美羽さんの分まで生きます、幸せになります」

「お願いします・・・」
ここで初めて涙を流したもう一人の美羽はお互いを強く抱きしめあった





その二人を見ていた神の使いは

「(美少女っても絶世の美少女二人が抱き合うとか目の保養だねぇ。おっと仕事仕事っと)それでは二人共、もう良いかな?」

二人はお互いの顔を見て頷き

「「はい」」






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