迷姫−戦国時代

浅波が城を去った後美羽は走り出した

だがとある人物が目の前に現れた

「宮火！無事だったのですね」

所々ボロボロな宮火は申し訳なさそうな表情で目の前に現れた

「美羽様・・・申し訳ございません。護りきれませんでした」

美羽は宮火の肩に手を掛けながら泣きそうな顔で話し始めた

「いいえ。
無事でなによりです。
よくぞ帰って来ましたね宮火。今から傷の手当をしますので付いて来て下さい」

「いえ大丈夫です。
それより俺を今すぐ戦に向かわせて下さい。父上の遺言でもあります」

「行けません。己を護れなければ人を助ける事など到底無理な事です。きっと園部もそう言うでしょう」

「分かりました。ですが治療をした後直ぐに向かわせてもらいます」

美羽は視線を少し下げ少し考えた後に口を開いた

「分かりました。ですが決して死ぬ事は許しません。必ず帰って来なさい」








その後美羽は近くにいた侍女に薬や包帯などを持って来させた後宮火に治療をした


その時宮火が何かを飲んでいたのを気になったが美羽は手を休める事をしなかった