迷姫−戦国時代
浬張兵が千紫まで向かっている途中朱の鎧の中一部だけ異様なのが合った

一人は黒髪で濃い茶色の瞳をした二十後半代だと思われる男と濃い茶髪に翡翠色の瞳をした青年が馬に跨がり兵の列に進んでい

「隼人、何時頃に着くんだい?」

濃い緑色と茶色を合わせた格好をした国東 隼人と
「はい。この様子だと日が明ける前には着く様です」

濃い緑色よりも翡翠色と表す方が好ましい格好をした柏木 圭吾は前を見つめた

「そうか。だが楠木殿は恐ろしい人だ。五日も掛かるだろうと言われていたのに三日で着くなど」

「それにあの騎馬隊を先手に送るのですから我々が着く頃には半分は攻め終えているでしょう」

「あの騎馬隊をか・・・。先の事を読んどいて良かったよ」

「ええ圭吾様。聡明なお考えでございます」

「今頃着いた頃かな。
(頼んだぞ五郎)」

















「伍郎って不思議な人ですね」

「へ?そうかなぁー」

美羽達は台所に立ち握り飯を作っていた。手に握りを作りながら答える少年に美羽も握り飯を作りながら答えた

「はい。忍の方にも様々な人がいるのだなと伍郎を見て感じました」

「ハハ、そーかなぁ」

ニカリと微笑んで伍郎もとい五郎はそう答える

「さ、出来た所で運びましょう」

美羽は握り飯が入っている桶を持ち五郎もその一回り大きい桶を持ち上げ後に続いた












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