迷姫−戦国時代
皇朱様は何て美しい方なのでしょう
けど私を見る時一瞬だけれど悲しい表情をするのは何故でしょうか・・・
「そなたはの袖元に何か持っている様だがそれは何?」
袖元・・・
それは兄様から預かる様に言われた布に巻かれている何か・・
私はそれを出し腰を掛けている皇朱様の前に差し出した
「これは、城を発つ前に兄様から預かった物でございます」
「そうか」
皇朱様は布をもう一度見た後「もう善い」と言いそれを下がらせました
私は訳が分からなく差し出した物をまた袖元にしまい皇朱様を見た
そしたら自身の付けている美しい簪の一つを私に差し出して
「この簪は我が身同然故。これを身に付けていれば、わたくしがそなたに何時でも力添えする事が出来る」
「それは桜美家秘技と言われています・・・“幻覚”ですね」
「そうです。そなたも見たであろう先程の桜花、あれもわたくしが手助けしたもの。技はよく考え使いなさい」
「ありがとうございます」
私は簪を受け取り大切に懐にしまった
「さあもう眠りなさい。明日は早いであろう・・・。今日はそなたと話せて楽しかった。また会おう」
そう言い皇朱様は目の前から消えてしまい私も明日に備え眠りについたのでした
シャラン、シャラン
美羽が就寝につき暫くして再び皇朱が現れた
「桜美家の姫よ、誠にすまない・・・。だからわたくしはこの娘を護ってやろう、約束だ。印に扇をそなたに譲ろう」
扇を美羽の前に置き皇朱は再び姿を消したのであった
けど私を見る時一瞬だけれど悲しい表情をするのは何故でしょうか・・・
「そなたはの袖元に何か持っている様だがそれは何?」
袖元・・・
それは兄様から預かる様に言われた布に巻かれている何か・・
私はそれを出し腰を掛けている皇朱様の前に差し出した
「これは、城を発つ前に兄様から預かった物でございます」
「そうか」
皇朱様は布をもう一度見た後「もう善い」と言いそれを下がらせました
私は訳が分からなく差し出した物をまた袖元にしまい皇朱様を見た
そしたら自身の付けている美しい簪の一つを私に差し出して
「この簪は我が身同然故。これを身に付けていれば、わたくしがそなたに何時でも力添えする事が出来る」
「それは桜美家秘技と言われています・・・“幻覚”ですね」
「そうです。そなたも見たであろう先程の桜花、あれもわたくしが手助けしたもの。技はよく考え使いなさい」
「ありがとうございます」
私は簪を受け取り大切に懐にしまった
「さあもう眠りなさい。明日は早いであろう・・・。今日はそなたと話せて楽しかった。また会おう」
そう言い皇朱様は目の前から消えてしまい私も明日に備え眠りについたのでした
シャラン、シャラン
美羽が就寝につき暫くして再び皇朱が現れた
「桜美家の姫よ、誠にすまない・・・。だからわたくしはこの娘を護ってやろう、約束だ。印に扇をそなたに譲ろう」
扇を美羽の前に置き皇朱は再び姿を消したのであった