迷姫−戦国時代

あれから楠木殿と別れ某は楠木殿には千紫を後にすると申したが美羽殿の事がどうしても気になり千紫を駆け出していた




「あ、いたいた旦那！こんな所に居たんか、やっと見つけたよ」

そこには美羽殿を探させに向かわせていた五郎がいた

後ろで国東が何か文句を言ってる様だが今はそれどころではなく某は五郎へと声を掛けた

「五郎、御苦労であった。それでどうだったんだい？」

五郎は手を横に分からないと言ったが何かを思い出し某に話た
「姫は見つかんなかったんだけどさ・・・」
次を発し様とした五郎は言葉を遮りクナイを出し木々の方へと飛ばした




「これはこれは、随分と温かい歓迎だな」
木々から聞こえた言葉に某が眉を寄せた



















「よう、久方振りだな。柏木 圭吾」








目の前には蒼い装飾を付けた男が馬に跨がり現れた