迷姫−戦国時代

某達の前に現れた男は・・・
蒼い装飾を付け濃い藍色の瞳に黒と群青が合わさった色素の髪をしその色に負けぬ端正な顔立ちをした




「・・・杉藤殿。何故貴殿が此処に」



濃い藍色の瞳がこちらを睨みつけ口元をニヤリとしたと思うと


「何言ってんだよ、俺が此処に来る理由など分かってるくせによ。これは仕事でもある。・・・だがちと気になる事があって来てみたんだが、貴重なもんが見れたぜ」


「杉藤殿も見ていらっしゃったのか。桜美家最期の美しい桜花を・・・」


「否、それじゃねぇよ」

その言葉にまた某は眉を寄せた


それを見てより一層ニヤリと笑い某を見た











「滅んでなんかいねえんだよ」










杉藤殿の声が辺りを静寂にした