水魔法と闇魔法
ラーナがパンフレットを手にとって読もうとしたときに、電話を切る音が聞こえた。

「お譲ちゃん、部屋が決まったよ!109号室だ。鍵は開けておいてくれるそうだよ」
「ありがとうございます!」

お礼を言うと、おじさんは人当たりのいい笑顔を見せて、早く行くように促した。


109号室の前に着いたラーナはコンコン、とノックした。

すると中から、少女の声が聞こえてきた。

「…どうぞ」
「失礼しまーす…」

こそっと中へ入ると、ベッドの上に
この世界では珍しい黒髪の少女が座っていた。


黒、髪…


ラーナは黒髪を持つものに少し心当たりがあった。


黒髪って…もしかして
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