水魔法と闇魔法
ラーナは意味が分からずポカンとしていると、
「息を吹きかけろ。俺の見たところお前には多少魔力がある」
とガイウスは半ばあきれ気味で教えてくれた。
「へ?」
「早くしろ」
ラーナが息を吹きかけると
鳥は一枚の紙に変わった。
「すごい…!」
「それが出来るということは、お前にも魔力がある証拠だ。
修行しだいでは魔術師にもなれる。」
魔術師にもなれる。
ガイウスのその言葉を聞いて、
ラーナはかつてないほど心臓が跳ねた。
私は"あの日"からずっと魔術師になろうと誓ってきた。
でも私には魔力が無いと思っていたし…
「本当に、魔力が私にも…?」
「…あぁ、微弱ではあるが」
本当は心のどこかで諦めていたのかもしれない。
だから、こんなに嬉しいんだ。