Complexxx.



「はい、じゃぁまずは自己紹介してもらえる?」





一番左に座っている人が
だるそうにいった。






「…えっと、1年3組の谷崎ななです。」




緊張で手に汗かいてきた。




「マネージャー志望した理由は?」




「だ、誰かの役に立ちたいと思ったからです。」





「君も上村目当て?」



「違います!!」
つい声が大きくなってしまった。




私の声にサッカー部の人達も驚いていた。




「す…すみません。」


つい大きな声を出してしまったことに恥ずかしくなって、謝った。


「大丈夫ですよ。審査はこれで終わりです。結果は後日報告します。」




「は…い。ありがとうございました。」


私は席を立って一礼して、
教室の外に出た。


< 23 / 90 >

この作品をシェア

pagetop