Complexxx.
「はい、じゃぁまずは自己紹介してもらえる?」
一番左に座っている人が
だるそうにいった。
「…えっと、1年3組の谷崎ななです。」
緊張で手に汗かいてきた。
「マネージャー志望した理由は?」
「だ、誰かの役に立ちたいと思ったからです。」
「君も上村目当て?」
「違います!!」
つい声が大きくなってしまった。
私の声にサッカー部の人達も驚いていた。
「す…すみません。」
つい大きな声を出してしまったことに恥ずかしくなって、謝った。
「大丈夫ですよ。審査はこれで終わりです。結果は後日報告します。」
「は…い。ありがとうございました。」
私は席を立って一礼して、
教室の外に出た。