Complexxx.

マネージャーの仕事は案外私に向いていたのかもしれない。



水が無くなったから、入れに行こうと水道に向かうと
水道には水で顔を洗っている上村先輩がいた。



ゴトン

ジャーーァ



どうしようなんか声かけたほうがいいよね…



沈黙が続く。




先輩がタオルで顔を拭く。



何か話さなくちゃ!!


「あ、あの…!!」

先輩が私を見る。



何か話さなくちゃって思って
勢いで言っちゃったけど…



何話したらいいのか分からないよ…


「…何?」

先輩が私の目を見る。


どうしよぅどうしよう。


頭が真っ白になった。



「なぁ……」

「はい!!」

ビックリして裏返ったような声で返事をした。



「水…あふれてるぞ。」


水道を見るとタンクいっぱいになった水があふれていた。


「…っあ!すみません」

私は慌てて水を止める。


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