Complexxx.


「自分の気持ち今まで押し殺してきたんだね…ななは偉いよ。」


彩香はよしよしと私の頭を撫でてくれた。




「私は大きくないからななの気持ちは分からない。…だけど、私はいつもなながうらやましいよ。スタイル良くて可愛くて…モデルさんみたいで、ななは私に無いものを沢山持ってる。」

彩香は足元に視線を移した。


「このダサいジャージだってななは着こなしてる。」
彩香はそういって笑った。

「ななの思ってるコンプレックスは私の憧れ。私、ななになりたいもん。」


そういって微笑んだ。



彩香、私は彩香になりたいよ。

小さくて、可愛くてこんなに友達思いな子になりたい、って凄く思うよ。
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