Complexxx.



私もそんな一途な恋愛をしたい。




一生好きになれる人と…。







「ななは、付き合ってる男の子とかいないの?」






お母さんが手巻き寿司を口に運びながら急に言った。








「私はいないよ…。」








お母さんはふーんと言って今度は同じ質問をあみなにした。











「…いるよ。」








ちょっと間を開けてあみなは答えた。



「あらそう。今度家に連れてきなさい。」


お母さんはニコニコして嬉しそうに言った。


お父さんは難しい顔をしてお寿司を口に運んだ。


だけど、どこか嬉しそうだった。




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