Complexxx.



見ると、肘の少し上が赤くあざのようになっていた。



「赤くなってる…。あの時の…だよな…??」



あの時…あみとショッピングにいった時のことだ。



「相当痛いだろ…。大丈夫か?本当ごめんな。」



先輩はそういって、申し訳なさそうに私を見た。


「えっ、いやっ、あのっ、全然痛く無いので大丈夫です!気にしないで下さい!!」



先輩の彼女に申し訳ないし、実際先輩に言われるまで、あざになってるなんて気づかなかったから、そういった。



「あいつ、謝りもしないで、ごめんな。俺から言っとくから。」


あいつ…。



「この前一緒にいたのはさ、
俺の…」



「おい!!上村!!練習始まるぞ!!」


先輩が何か言いかけた所で、キャプテンが呼びにきた。


「すいません!今行きます!足、ありがとな。」


先輩は私にお礼を言って走ってグラウンドへと戻って行った。


私もタンクを抱えてグラウンドへ戻った。
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