Complexxx.
グラウンドへと戻ると、あやかがベンチに座っていた。
「なな~遅い~!ひとりで超大変だったんだから~!」
あやかはわざとらしくほっぺを膨らませて、そういった。
「ごめ~ん!!本当ごめん!!」
「いいよ~~」
あやかはぱっと笑顔になって、ニコニコしながらそう言った。
なんか嬉しそう。
「なんか良いことでもあったの~?」
私はニヤニヤしながら、肘であやかの体をつっついた。
あやかは、ふふふ。と笑ってなかなか話そうとしない。
「なになに~教えてよ~!!」
あやかの腕を掴んで揺らしながらそう言うと、やっと話してくれた。