Complexxx.
かなえは中学の時もこんなかんじで、クラスのムードメーカーだった。人見知りの私がクラスに馴染んでいったきっかけもかなえだった。
憎めないやつ。
かなえが歌い終わって私の隣に戻ってきた。
「いや~ぁ。気持ちいね!」
そういって、ジュースを一気飲みした。
「何が気持ちいよ。」
「あ、ほらなな!次ななでしょ!!」
気づくとすでに曲が流れていた。
「はーー?ちょっと冗談やめてよね~!」
みんなの期待の目が私に向く。
今までかなえの無茶ぶりで、いろいろやってきたけど、
踊るなんてむりだよー!!
「ウ~~~マンボ!!」
私が躊躇している間に誰かが、歌いはじめた。
それは、さっき菅原くんに声をかけた2人と菅原くんだった。
3人共ノリノリで、踊ってて、そこにいた全員が大爆笑。
もちろん私も涙が出るほど、笑った。
かなえだけつまらなそうにしてたけどね。