Complexxx.



かなえは中学の時もこんなかんじで、クラスのムードメーカーだった。人見知りの私がクラスに馴染んでいったきっかけもかなえだった。




憎めないやつ。




かなえが歌い終わって私の隣に戻ってきた。




「いや~ぁ。気持ちいね!」



そういって、ジュースを一気飲みした。



「何が気持ちいよ。」


「あ、ほらなな!次ななでしょ!!」


気づくとすでに曲が流れていた。


「はーー?ちょっと冗談やめてよね~!」

みんなの期待の目が私に向く。

今までかなえの無茶ぶりで、いろいろやってきたけど、


踊るなんてむりだよー!!



「ウ~~~マンボ!!」



私が躊躇している間に誰かが、歌いはじめた。



それは、さっき菅原くんに声をかけた2人と菅原くんだった。



3人共ノリノリで、踊ってて、そこにいた全員が大爆笑。


もちろん私も涙が出るほど、笑った。


かなえだけつまらなそうにしてたけどね。
< 81 / 90 >

この作品をシェア

pagetop