Complexxx.


そんなこんなで、
クラス会は10時にお開き。



私はかなえとまた遊ぶ約束をして、カラオケ店を出た。



みんなバイクや車、自転車で来てたから、電車は私だけ。




「谷崎!」





駅に向かって歩いていると、
名前を呼ばれた。



振り返ると、菅原くんが小走りで走ってきた。



「菅原くん、どうしたの?」


「ここら辺危ないから送ってく。」

そういって私の隣を歩いてくれた。


「踊り、上手かったよ。」

私は笑いながら言った。



「ちょっ…、まじで忘れて」

菅原くんは
顔を真っ赤にして言った。


「俺は踊るつもりはなかったんだけどさ、あいつらに引っ張られて、無理矢理…。」

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