Complexxx.
家についたのは11時。
疲れたのか、睡魔が急に襲ってきた。
早くお風呂に入って寝よう…。
ふらふらしながら私は階段を登った。
部屋に入って、菅原くんのパーカーをハンガーにかけた。
家まで着てきちゃったけど、
いつ返そう…。
来週からサッカー部の合宿に入っちゃうし…。
私が着ても大きい、菅原くんのパーカーを見つめた。
あの頃とは声も、体格も全然違ったな…。
コンコン…
「お姉ちゃーん。お風呂あがったよ。」
あみながドアから顔を覗かせた。
「ああ、うん。今入る。」
「それとね…お姉ちゃん、話しがあるんだけど…。」
「何?」
「実はね、この前お母さんが彼氏、家に連れて来なさいっていったじゃない?」
そういえば、あみな彼氏いるって言ってたな…。
「それでね、明日来ることになったから。」
「そうなんだ!私、明日部活オフだから、あみの彼氏見れるなー。どんなひと?」
「普通だよ…。」
あみなは恥ずかしそうにそう言って、部屋を出ていった。