Complexxx.


家についたのは11時。


疲れたのか、睡魔が急に襲ってきた。



早くお風呂に入って寝よう…。


ふらふらしながら私は階段を登った。


部屋に入って、菅原くんのパーカーをハンガーにかけた。



家まで着てきちゃったけど、
いつ返そう…。

来週からサッカー部の合宿に入っちゃうし…。




私が着ても大きい、菅原くんのパーカーを見つめた。


あの頃とは声も、体格も全然違ったな…。


コンコン…




「お姉ちゃーん。お風呂あがったよ。」


あみながドアから顔を覗かせた。



「ああ、うん。今入る。」


「それとね…お姉ちゃん、話しがあるんだけど…。」


「何?」


「実はね、この前お母さんが彼氏、家に連れて来なさいっていったじゃない?」


そういえば、あみな彼氏いるって言ってたな…。


「それでね、明日来ることになったから。」


「そうなんだ!私、明日部活オフだから、あみの彼氏見れるなー。どんなひと?」


「普通だよ…。」


あみなは恥ずかしそうにそう言って、部屋を出ていった。

< 85 / 90 >

この作品をシェア

pagetop