Complexxx.
ピーンポーン
チャイムがなったので、
私は玄関へ小走りで向かった。
ガチャッ
「お姉ちゃんただいま!」
ドアを開けると、あみなと、短髪でスポーツ少年って感じの男の子が立っていた。
「初めまして!高瀬弘也と言います!」
そうあいさつをして頭を下げた。
「いらっしゃい。お昼の準備はしてあるから、あがって。」
そう言って二人を家に上がらせた。
リビングのドアを開けると、おいしそうな臭いがした。
今日のメニューはハンバーグ。
弘也くんの大好物だから、といって、あみなが昨日一生懸命につくっていた。
二人を席につかせて、どうぞ。と私は言った。
「うっまそー!いただきます!」
そう言って弘也くんは目を輝かせながら、ハンバーグを口に運んだ。
「ちょーうまい!!!」
ハンバーグを飲み込んでから、弘也くんは言った。
「ななさん、料理上手っすね!」
「それね、私が作ったんじゃ無いのよ。あみながほとんど作ったの。私は焼いて盛りつけただけ。」
私がそう言うと、
「あみなが?本当おいしいよありがとな。」
そういって、弘也くんはあみなの頭にポンッと手をのせて笑った。
あみなも照れ臭そうに
笑った。