冴えない僕とアイドルBOYS!
「社長こんにちはー」
「こんちわー」
男の子たちが口々に挨拶するのをかわすようにして、社長は発した。
「あなたたちのマネージャーが決まったわ」
「マジっすか!?あ、そちらの方ですか」
「そうよ。ほら、自己紹介くらい自分でしなさい」
顎で示されて、一歩前に出た。
マネージャーが決まった、なんて。本当に勝手言ってくれる。
僕自身、まだ納得できていないのに・・・
しかも自己紹介なんて苦手だ。手のひらに汗が滲む。
「崎晃一郎です。マネージャーなんて初めてですが・・・よろしくお願いします・・・」
後半部分はほとんど消えながら、それだけをやっと言った。