冴えない僕とアイドルBOYS!
明翔くんの胸に巻かれている、肌色の布、のようなもの。
サラシに見えるけど、違うみたいだ。
そしてその布の上に、はみ出たように顔をだす柔らかい膨らみと谷間・・・
え?谷間?
そこで僕の脳は働くのを放棄した。
頭が真っ白になって、目の前にあるものが何か、よくわからない。
そんな僕の様子を見て、明翔くんは小さくため息をつく。
そして途中まで外されたボタンを自分で最後まで外し、シャツを脱いで僕に渡す。
「洗うの、早めがいいんでしょ」
その言葉で僕は我に返った。
情けない返事をして、まだうまくまわらない頭のまま控え室を出る。
すぐ横のトイレの手洗い場でシャツの染みを落としていると、だんだん落ち着いてきた。