冴えない僕とアイドルBOYS!


どうせ落とされるだろうとダメ元で応募した。


最初の面接で社長はちらりと僕の履歴書を見ただけで


「合格。」


無表情で言った。



「え・・・合格、ですか・・・?」

「普通自動車の免許は持っているし、大学卒業近いんだから一般常識くらいは頭に入っているでしょう。
今のうちの事務所にはそれで充分だわ。

それにその覇気の無さ・・・気弱なのが見てとれる。
私を裏切ろうなんて考えもしなさそうなその性格。充分」



そして僕は大学卒業、1週間前に新入社員としてこの事務所にやってきた。

< 5 / 27 >

この作品をシェア

pagetop