波乱な恋
顔に出ないように我慢した。

先生があたしの事をみた。

「花岡すり足になってない」

「すいません・・・・」

「花岡だけ面打ち30回」

30回も面打ち…

「はい…」

面打ちをくりかえす。

手が痛い…

竹刀を振りかざそうとすると誰かが竹刀をつかんだ。

「ぇ…ユタ先輩?」

ユタ先輩が竹刀をつかんでいた。

「おいっユタ邪魔するんじゃない」

先生が喝を入れた。

「先生この手じゃ厳しいだろ」

無理やりあたしの手を見せた。

それは豆がつぶれて血が出ていた

先生が黙って手を見ていた。

「消毒してあげなさい」

先生が一言言って、打ち込み練習してるとこに行った。

「大丈夫か?」

ユタ先輩が声かけてきた。

「だ、大丈夫です…」

消毒しに武道場の隅っこに行って消毒した

「ユタ先輩なんで手が痛いってわかったんですか?」

「ん、痛いって顔に出てた」

消毒しながら話した。

「ありがとうございます…」

「ん、がんばれよ」

そう言ってユタ先輩が頭をなでた

顔が照るのがわかる





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